my swedish

スウェーデン語教師。スウェーデンの田舎生活で日々感じることを綴ります。

オノヨーコのブルーベリー

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海外に住んでいる日本人女性はみんなオノヨーコに見える。
 
人がそう言うのを聞いたことがあるし、自分でも他の人に対してそう思ったことがある。
 
外国に住んでいる日本人女性の記事やブログを読んだりすると、何語で生活しているのかなーとか、どんな生活してるのかなーとか、心のどこかで気になる。現地の人たちとの関わりとか、キャリアとか、豊かそうな生活とか、全然知らない人なのに自立したかっこいい姿を勝手に想像して、勝手に憧れや脅威を感じたり。唯一無二の存在感で世界をまたにかけ活躍する、まさにオノヨーコ。
 
スウェーデンに住む私もそんな癖がまだまだある。そんなことを言っている私もオノヨーコの一人として見られているはず。
 
そんなイメージは否定しない。「こんだけ頑張っとるんやけ、イケとうイメージくらいしてもらっても悪いこたなかろ」と私は個人的に思う。
 
大人になってから外国に引っ越すというのは、様々な理由の違いはあれどほとんどの人にとって結構大きな決断で、決断できず断念する人も少なからずいるだろう。いざ決断をするところで困難にぶち当たる人も多い。困難を乗り越えて決断していざ引っ越して、言葉の壁、文化の壁、人間関係の壁、価値観の違い、年齢、人生設計、仕事、日本にいる家族親戚友人との関係、乗り越えなければならない壁や問題は自分の中に、社会の中に、人と人との間に、山ほどある。

自分の言いたいことが言えない、人が何言っているかわからない、自立した社会人として活躍すべき年齢なのに仕事見つからない、常に誰かに助けを求めないといけない、そういう時期が数年続く。新しい言葉を学んで、新しい慣習を身につけて、たまにはわからなくてもわかったふりをして流すことも学んで、自分が「外国人」であることに慣れていく。
 
大変なこともあったし、今でもたくさん悩み続けているけれど、私はそれでもここに引っ越してよかったと思っている。私にはそれが必要だった。

北スウェーデンはもうすでに風が冷たい。秋よ、まだ来ないでと人々は短い夏を惜しむ。白夜で昼間のように明るかった夏の夜空は、夜の帳に包まれ始め、長く暗い冬の存在を思い出させる。森に入ると、地面は野生のブルーベリーでいっぱい。いつの間にこんなに実がなったんだろう。手づかみで、頰張る。酸っぱくてかぐわしい。

頑張る私へのごほうび。
 
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